脱線事故損害
愛知県稲沢市の名鉄名古屋本線で9月26日朝、特急電車が線路内を走っていた乗用車と衝突して脱線、乗客ら34人が負傷した事故で、名鉄は31日、損害額が約3億4000万円に上ることを明らかにした。
乗用車を運転していたスリランカ国籍の男性(37)は死亡し、同社は「損害賠償の請求先がない」として全額を負担する。
この事故では、特急の前2両が脱線し、台車のフレームが変形したことから営業運転には使えないと判断、廃車にすることを決めた。残りの車両は手を入れれば使用可能で、予備車両もあることから、新たな車両の建造はしない方針。
このほか、名古屋本線以外の路線を含めて終日ダイヤが乱れたことによる営業損失、倒れた電柱や曲がったレールの修理費、JR東海に依頼した振り替え輸送費などを損害額として積算した。
[ソース:中日新聞11/1(金)朝刊]